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古都的品格—京都市長門川大作專訪 – 第 2 頁 – 薰風

 

古都の品格―京都市長門川大作氏・特別インタビュー

日本語訳:池田リリィ茜藍

 

京都にまつわる(繁体字中国語の)出版物の数から分かるように、台湾人が京都をこよなく愛する、その想いは世界一と言っても過言ではないだろう。このような熱狂ぶりは出版界だけに留まらず、旅行で京都を訪れる人の数にもストレートに反映している。近年、京都観光における入込客数は、常に台湾が上位につけている。2016年に「入洛」し、宿泊した台湾人観光客数は2011年以来、中国に次いで初めて二位となった。

クラシックさとモダンさが合わさった京都の美しさは、言葉では言い尽くせないものがある。世界に誇る街並みや景観は、緻密で厳格な法規がしっかりとベースにあり、それらのルールをきちんと遵守し、わが街を誇らしく想う京都市民たちによって成り立っている。民間と行政が一体となって力をつくし、世界を唸らせる京都を共につくりあげているのだ。その流れの中、2008年に京都市長に就任した門川大作氏は要となるキーパーソンである。今回の特別インタビューでは、京都市の更なる発展におけるビジョンを始め、近隣諸国でもここ数年話題となっている幾つかの観光政策について、存分に話していただいた。また取材を進めていくうちに、台湾の政治家が常に口にしている「観光収入の向上」とは、実のところ観光の本質について大いなる誤解をしているのではないかと気づき、私は嘆かずにはいられなかった。

 

「観光都市」に留まらない京都

ソーシャルメディアを大いに活用している門川市長だが、最も印象に残っているのは他の政治家と一線を画す、その身なりである。非常に京都らしい伝統的な和服をまとう門川市長は、どこへ出かけても京都市の宣伝大使としての役目を果たしている。京都市が打ち出す戦略的広域シティのPR事業から観光振興における具体的な政策までの話を伺うなかで、台湾の政治家の決まり文句に慣れてしまった私は、市長の視座に驚きを隠せなかった。

門川市長はあえて、京都は「観光都市」ではないという。千年余りもの歴史をもつ都は、自然や景観との共生、伝統芸能の伝承が下地にあるからこそ、信仰から生活にまで美学や哲学が息づいているのだ。たまたま、これらが「観光」と上手くつながり、クローズアップされているだけのようだ。また、京都は他のどの都市も追随できない、独自の取り組みを行っている。地域に根差した文化を大切に守り伝え、京都ならではの趣を生かしながら、また自分らしさを創造していく、それこそが京都の真骨頂ともいえる。観光産業は何百億にものぼるビジネスチャンスであるなどと、大風呂敷を広げる台湾の政客とは大きく異なる門川市長の視座の高さから、古都の長としての風格さえ垣間見えた。

 

市民の不興を買ってでも実施した景観政策

各メディアから「日本でもっとも厳しい」と評された、改正後の「京都市屋外広告物条例」が、2014年9月1日に完全施行された。京都市は7年にわたる「経過措置期間」を設け、全国でも類を見ない施策の周知とそれへの適応を促した。条例違反の広告物の撤去ならびにその改修費用は自己負担になるため、当初は反対者も少なくなかった。しかし行政による思いきった実行力と、京都市民の理解と協力によって、京都らしい景観は更にかたちづくられていった。このような施策は、台湾でも話題を呼び、大いに注目された。残念ながら、台湾においても屋外広告物に関する条例はあるが、「情けや容赦」を重んじる文化のもと、往々にしてより良い台湾にするチャンスを逸してしまっている。

京都市屋外広告物条例による指導と勧告を実施するほか、都市計画局が推進する「歩くまち・京都」総合交通戦略も、目を見張る成果をあげている。公共交通の利便性が一層高まったほか、日英二言語対応のアプリが開発され、外国人観光客でもバス・鉄道における乗換案内情報を、手軽に検索できるようになった。「歩くまち・京都」の中で特に私が注目したのは、2005年に地元商店街の要望から始まった四条通の歩道拡幅事業が、約十年もの歳月を経て、2015年10月に完成したことだ。歩行者を優先するこの「仁政」により、車線数が半分にまで減少された。自動車利用者層からの抗議を真っ向に受けながらも、果敢に実施へ踏み切るその想いはどのようなものだったか、台湾人である私には想像を絶する。ただ最も肝心となる京都市民の高い素養なくして、実現は不可能だっただろう。

 

「高雄」の名による国際都市交流

台湾の高雄という名称が京都市右京区梅ヶ畑の高雄に由来していることは、本誌「薫風」のバックナンバーでも紹介されている。この歴史的繋がりのもとで、この数年両地域の人々は互いに行き交い、交流を深めている。紅葉の名所として知られる京都の高雄エリアは、郊外の山間に位置しており、交通アクセスが少々不便であるため、京都市内と比べ台湾人観光客の客足もやや遠のいているようだ。

2017年の2月、京都の高雄エリアの自治会や民間団体(保勝会など)で構成する「京都・台湾『高雄』友好表敬訪問団」は、門川市長から預かった親書とともに台湾の高雄を訪れ、民間交流の支援と市長が会長を務める「世界歴史都市連盟」への加盟を呼びかけた。現在、台南市と台中市も同連盟の会員である。高雄出身の私は、僭越ながらなぜ歴史が浅い高雄市の加盟を歓迎しているのか、門川市長に問いを投げかけてみた。意外にも、市長は「台湾の高雄は、それほど歴史は長くないかもしれない。しかし、京都の高雄と合わされば、歴史が立ち上がってくるでしょう?」という、機智に富んだ、スケールの大きい回答を返してくれた。

 

フロンティア精神に溢れたコミュニケーター

インタビューの中で、門川市長は京都市民の支持と協力に対して何度も感謝を述べられていた。市民と共に手を携えながら目標を立て、ビジョンを描く市長の姿勢は、決めた施政方針を曲げず、初志貫徹している。京都が世界に誇る景観都市に向かうなか、政治家にとってのリスクを自ら背負った門川市長は「フロンティア」精神を持っている。また「コミュニケーター」としての役割を十二分に発揮し、世に示した成果は、国内外からも高い評価を得ている。

日本の中央省庁の機関である文化庁が京都へ移転したあと、「世界の文化首都」を目指す千年の古都は、今後も歴史をつくり続けていくだろう。現在、リニア中央新幹線の京都駅ルートの誘致を積極的に推進しているほか、京都市は皇室の弥栄のため、宮中行事の実施などを通じて、皇室の方に京都にもお住まいいただく、双京構想の実現に向けて取り組んできた。

門川市長からご提示いただいた数々の見解を通して、台湾を顧みれば、台湾地元の為政者たちが「文化」に多く目を向け、「商機」に少し目をつむり、「歴史」を多く語り、ありふれた「クリエイティビティ」に頼らないことこそが、美しいまちをつくるチャンスにつながっていくだろう。私たちの手でも海外の人々に愛され、何度も足を運びたくなるような台湾を。



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本文由 wwwkunputwcom_0 提供 原文連結

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